今年のモットー『生き抜く力を身につけよう』

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年のモットー、かなり大きなことを書いてしまいましたが、なぜこんなモットーにしたのか、ここからは私の個人の考えを書かせていただきます。(あくまでも個人の感想です)

ようやくコロナも落ち着き始め、今年はいろいろなことが「前」を目指して動き始めると思います。ただ単に「コロナ前に戻る」ということではありません。良いも悪いもコロナ禍においては「今は耐え忍ぶ時期だ」とストップしていたものが、それを取り返すべく動き始めるということです。

最近の物価上昇もその一つ。今まで貯えや補助金等でまかなっていた(我慢していた)ものが、もうそれでは立ち行かなくなり値上げ(というか正規の値段)してきたのです。この傾向はこれからもっと続くでしょう。

そしてグローバル化がさらに進みます。コロナ禍でオンライン化がすすみ、住んでいる場所のメリットが小さくなりました。さらにこれから移動制限がなくなると、世界中との取引が始まります。「日本にいるから日本人とビジネスをしていれば良い」という時代は終わります。

つまり、これからは今までの常識が通用しない時代になる、ということです。今の子供たちは我々大人の価値観では通用しない時代を生きていかなければならないのです。

だから、「親や先生のいうことだけを聞く優等生」ではダメです。「自分で考えて行動できる力」が必要になってきます。

今の子供たちは「自分で考えること」が本当に苦手です。「自分で考える」といってもそんなに難しいことではなく、例えば「自分の好きな席に座っていいよ」と言っても自分で選べない子が大半なんです。びっくりしませんか。

おそらく周りの大人が過保護で、なんでもお膳立てをしてしまうから「自分で考える」という経験をしていないからだと思います。

小黒珠算教室では「どう思う?」「自分で考えてごらん」とよく生徒に投げかけます。「そのくらい教えてあげれば」「手をさしのべてあげれば」と思われるかもしれませんが、少しずつ「自分で考えても良いんだ」という意識を持ってほしいからです。

将来、「そろばんの先生っていつも意地悪ばかり言っていたけど、その意味が今になって分かった」と思ってくれる生徒が一人でもいてくれたら本当に嬉しいです。

(教室だより令和5年1月号より)