「褒めて伸ばす」は子供の話ですか?

「子供は褒めて伸ばそう」⇦最近よく聞く話ですよね。先日もそんな話題のテレビをみながら妻がポロッと言いました。

「褒めなきゃいけないのはお母さんの方じゃないの?」

 確かにそうだ。目からウロコが何枚も落ちた気がしました。

私はいつも生徒のお母さん方(保護者)に感謝しています。小黒珠算教室に入会してくれたこと、毎回お子さんを通わせてくれること、お子さんがそろばんを上達するように応援しくれていること。当たり前ですがお母さん方の協力がなければ小黒珠算教室はやっていけません。本当にいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

ところが私からお母さんに連絡を入れる時はいつも「欠席が多いのでもっと教室にきてください」「九九を覚えさせてください」「検定試験を受けてください」といったお願いや「忘れ物が多いです」「授業中にぼーっとしています」「カンニングをしていました」など生徒の悪いところの話ばかり。良い話の時も「検定合格おめでとうございます」と言ったお子さんの話のみ。全然お母さんに感謝を伝えてないことに気がつきました。

 

世の中も最近はお母さんに対して厳しいですよね。「子供の騒ぎ声がうるさい」「ベビーカー邪魔」などなど。本当に子育てがしづらい社会になってきましたが、そもそもこれからの世界を背負っていく「子供」を育てているだけで感謝されなくてはいけないんです。文句を言うなんて持ってのほか。世の中のお母さんは「子育てをしている」というだけでもっと褒められなければいけないのです。

「褒める」というのは偉そうですし「伸ばす」の部分はおこがましいですが、少なくとも「感謝」の気持ちはできるだけ伝えていこうと思います。とはいえシャイな私はなかなかお母さん方に話ができないかもしれないので、まずはここで一言。

「小黒珠算教室の生徒のお母さま、いつもご協力いただきありがとうございます」

そしてこれからも宜しくお願いいたします。

<補足>
分かりやすく「お母さん」と書きましたが保護者の方全員(お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん)に感謝しております。

(教室だより令和4年6月号より)