先月『上手な人と一緒に練習すると自然と上手になる』と言う話を書きました。今月は「逆もまた然り」な話です。
誤解を恐れずに書くと『下手な人と一緒に練習すると下手になる』ということです。
これには2つの意味があります。
まず1つ目。「下手な人」=「自分より下手な人」と言う意味の場合。上手な人と練習するから上手になるのであって、そこに自分より上手な人がいないところで練習してもなかなか上達しません。
「あまり上手な人に囲まれて落ちこぼれると可哀想」という奥ゆかしい保護者の方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。より高いレベルの中で挑戦していけるのは子供の特権です。
本校には上級クラス(18:15〜19:30)があります。より上達したい人はぜひそのクラスに来てください。また大会に出て他の教室の上手な人たちと競うのもとても効果があります。1回大会に出ただけで見違えるように上達したということも珍しくありません。
そして2つ目。「下手な人」=「下手になるような練習をしている人。不真面目な人。」と言う意味の場合。一緒に練習している人が「よそ見をしたり」「ぼーっとしていたり」しているような場所にいると知らず知らずのうちにその雰囲気に馴染んでしまい、自分も練習に集中できなくなってきます。
そろばんを習いたてで現時点での実力がまだまだ「下手」だったとしても「上達するぞ!」と真剣に練習する人なら問題ないのですが、いくら現時点では自分より上手な人でもそろばん歴が長いだけで不真面目な練習をする人とは一緒に練習しない方が良いです。
ここでまた大会出場のオススメですが、大会に出る人だけで行う特別練習会には「やる気満タン」の生徒ばかり集まります。「大会に出ると上達する」と言うのは「その分、たくさん練習する」と言うことに加え「やる気満タンの子たちと練習する」からです。
同じ時間練習するなら効率よ上達した方が良いですよね。上級クラスの活用、大会への参加などよりお子さんのためになる方法を選んであげてください。
(教室だより令和4年2月号より)