今年のモットー『上手な人のマネをしよう』

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

新年早々自慢話からスタートで恐縮ですが、小黒珠算教室はとても優秀な教室です(笑)。それも大会に出るような一部の生徒だけの話ではなく、生徒全体のレベルがとても高いのです。

「段位者が一人でもいれば優秀な教室」と言われます。大半のそろばん教室は暗算1級合格できる生徒が一人もいないそうです。

ところが小黒珠算教室では暗算1級合格者は珍しくありません。過去十年間の記録をみたところ約75%、4人中3人が卒業までに暗算1級を合格していました。(自分で書くのは気が引けますが)これは驚異的な割合で、全国でもトップクラスです。

ここまで書くと
『はいはい、先生の教え方が凄いって自慢したいんでしょ (o´д`o)=3』
と思われるかもしれませんが違います。小黒珠算教室では授業中に「そろばんを教える」ことはほとんどありません。生徒は大体毎回、教室に来て黙々と練習して帰る、だけです。「先生と1回も話をしなかった」ということも珍しくないでしょう。「教えない」ことに関しても全国トップクラスだと思います。

ではなぜ、こんなにも生徒が上達していくのでしょうか?それは「周りの生徒が上手だから」です。

『人はルールには従わないがムードには従う』という言葉があります。小黒珠算教室では生徒全員が集中して静かに練習しています。その中に身をおくと段々と自分も静かに集中して練習できるようになっていきます。

また、そろばんが上手な人は『上手な練習』をしています。そろばんの弾き方や姿勢、丸つけのスピードに至るまで「その通りにやれば上手になる」という練習をしています。その「上手な練習」を知らず知らずのうちに見て真似て上手な練習が身につくので全員が上手になっていくのです。

小黒珠算教室の価値は「教材」や「先生の指導力」ではありません。「上手な生徒と一緒に練習できる場所の提供」です。恐らく「同じ教材」「同じ練習内容」を自宅や他のそろばん教室でやっても同じように上達はしないはずです。小黒珠算教室で練習するから上手になる、と言っても過言ではないと思っています。

なのでその価値の源である「静かに真剣に練習しくれている生徒たち」にはとても感謝しています。反対にその価値を無くしてしまう「授業の雰囲気を壊す生徒(うるさい、練習しない)」は絶対に許しません。酷すぎる時は退会してもらうこともあります。

今までコロナ禍で「密を避けるためにあまり教室に滞在しないように」と言ってきましたが、やはりその分「上達スピード」は下がってしまいました。

まだコロナが終息したとは言えない状況ですが皆様のご協力のおかげで教室内の密はだいぶ緩和されてきました。今年は、たくさん教室に来て、上手な生徒とたくさん練習して、たくさん上達できる そんな一年にしていきましょう!!

(教室だより令和4年1月号より)